公爵家
四大公爵家と交流のある上級一族であり、レンズワース家の相談役。現当主はキリル・。
サブリナを拠点に社交界で光を浴びていた一族だが、100年前のサブリエの悲劇に巻き込まれた一族の大半が街と共にアヴィスへ堕ちていった。生き残った子孫は家名が潰れ、使用人が立ち去る中で自殺を図るものが絶えず、それを見かねたシェリル・レンズワース(当時の当主『ルリス・』と友情関係にあった)が家を支援し、表では一度アヴィスと共に呑みこまれた社会地位を回復した。支援と言えば聞こえは良いが、内容はレンズワース家が裏社会で行っている活動の請負とそれに対する対価。そのため他の三大公爵家から常に監視状態にある。裏社会では特にナイトレイ家と仲が悪い。
家が裏社会でレンズワースの暗い部分を請け負っていることをレインズワース家令嬢、シャロンは知らされていない。
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外見22歳、年齢29歳
家現在当主の弟、ハルド・とマリアンヌ・がオペラ帰りにデートで寄った公園に捨てられていた少女。当時10歳。女の子供がいなかったハルドとマリアンヌに養女として引き取られ家に迎え入れられた。「」はハルドとマリアンヌが付けた名前である。
兄が3人いる。(アルフ、エディ、パール)
独身で子供のいないキリル・は可愛い姪を溺愛している。
本当の両親は不明。5歳までの記憶が全くない。
かつては「フラロヴァ・レクセル」という名前だった。本人はちゃんと記憶に覚えているが両親には告げていない。たまに父親のことを『ルード君』、母親のことを『マリマリさん』と呼ぶことがある。
自由奔放な性格で、兄たちとワンパクな青年期を過ごした。
お嬢様というイメージからかけ離れている(レイム談)。ドレスは必要時にしか着ない。『兄弟じゃなかったら嫁にしたかった』と両兄に言わせるくらいの美人さん。10代後半、社交界の男達を魅了し現在まで『絢爛のアイリス』という愛称で通っている。社交界には現在も参加、容姿が変らなくてもあと3年はパーティを楽しむと豪語している。
シャロンの友達で週に一度はティータイムを共にする仲。お忍びで街に買い物に出るなどお姉さんらしいこともしている。
パンドラの構成員。契約したチェインの能力と個人の戦闘能力ゆえ上司、部下からの信頼は厚い。
儚く美しい容姿とは裏腹、かなり曲がった性格を持っている。仕事ではかなりの策士で、レンズワース家のザークシーズ・ブレイクを手玉に取って自分の利益に利用したこともある。
ザークシーズ=ブレイク、レイム・ルネットとは友人。ある事件をきっかけに自分の死を望み、自殺を図ったところを2人に救われ、心を動かされた。時間を見つけてはよくパンドラ帰りに3人で呑みに出かける。お気に入りのバーはレベイユの中心地に位置する『メルヘンの隠れ家(通称:隠れ家)』という店。
背中に『マレフィキウムの烙印』と呼ばれる刻印が刻まれている。
この刻印を見たことがあるのは一族の一部と友人のレイム・ルネットだけである。
かつて婚約者がいた。
チェイン:フラメル
アヴィスを彷徨うギャロップ。炎でアヴィスに関わるチェインを焼き尽くす。体への負担はブレイクのマッドハッターに劣らず大きく、持病もあり契約の際本人はあと10年生きられればいいものだと語っていた。それから数年後、オズやアリスが現れたころにはもう命が長くないことを悟りやりたいことは全てやって死ぬというモットーの元、また喫煙し始めた。(婚約者ができ禁煙していた)