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「ヒー!ソー!カーァァァ!!!!」
「何だい?」
「何だい?じゃな---------い!!!あんた飛ばしすぎ!!!!!!!」
メータが振り切れそうな勢いでアクセルを踏む馬鹿にハンドバックを思い切り叩きつけた。
「大人しくしてて、カルラちゃん♪」
ヒソカの唇が自分のそれに触れ、すでにパニック状態だ。
「前を見ろ!前!!!」
グイングインと左右に振られる車両、これは遊園地の絶叫アトラクション何よりもスリル満点だ。
「あぶな------------------い!!!!」
トラックに突っ込むかと思った瞬間は流石に目を閉じた。
ククク、と馬鹿にしたように笑うこの男にとってはこんなの遊びなのだろう。
言っておくが私は一般人、この男のように非常識な細胞を持つ人間ではない。
「ちょちょちょ・・・まえッ赤!!!!」
「おっと♪」
一瞬で離されたアクセル、思い切り踏みつけられた感度抜群のブレーキ。ふんずり返った車体は宙で一回転し着地。
「・・・ありえない。」
こいつ絶対私で遊んでる!!
セットした髪は乱れ、心臓はバクバク。ガクっとうな垂れてようやく駅の前で降ろされた。
「はい、着いたよ◆」
「あんたに見送りを頼んだ私が馬鹿だったわ。」
「そんなこと言わないで☆いつでもタクシー代わりに使ってくれよ♪」
二度と使うかッ!乱暴にドアを閉め、歩きだすと開かれた窓、そして身動きの取れない体。
またあの変なゴムをつけれらたのだろうか。自分には見えないから性質が悪い。
観念して振り向けば満悦な微笑を向けるヒソカ。
「カルラ、タクシー料2000ジェニーね。」
金とんのかよ!!!!!
「嫌ならキス3分でもいいよ★」
目元を引きつらせる。何でこんなやつが自分の彼氏なのだろうか。
妥協した自分が信じられない。カバンから札束を取り出して投げつけた。
「残念♪」
迎えにくるよ、という言葉を背後に3日後の帰宅は地獄のカ-ライディングを覚悟した。